実務上の消費税の決算仕訳ってどう入力するの?(弥生会計編)

初めての決算作業だと消費税の処理はなかなか苦しむものだろう。

去年のを参考にやってみてと言われても、その数字の根拠がわからないんじゃい!とパソコンをたたき割りたくなるだろう。

 

とんこつもそうであった。

 

まず仮払消費税、仮受消費税をどう処理すればいいのかさっぱりわからないという社畜達を救いたい。

 

消費税仕訳と調べてもグーグルには、非情にもその仕訳の結果のみしか出てこないという悲劇。

 

社畜達の声は取り合えず、理解なぞどうでもよい!
仕事さえ片してさっさと帰りたいが本音であろう。

 

なので具体的な消費税の仕訳の入れ方を解説していきたいと思う。

 

難しいのは税抜経理方式だ。
なので税抜経理方式のみの説明とするぞ。

 


仮受消費税と仮払消費税の残高を0にする。

まず会計ソフトのBSを開き、仮払消費税の当期残高を紙にをメモ。

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この場合は一番右の496323円

同様に仮払消費税の当期残高を紙にをメモ。

 

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次に弥生なら決算・申告のタブをクリックして消費税申告書の画面までたどり着いてほしい。

 

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たどり着けたら、申告基礎を押す。

 

データ取り込みを押して申告書に数字を反映

 

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数字が入ったら申告書を押す。

 

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気を付けないといけないのは中間納税だ。

前期の消費税額が国、地方合わせて60万以上なら中間納付が発生しているので、e-taxで申告のお知らせをダウンロードするか、今期の消費税予定申告の履歴を探して、中間納付税額と中間納付譲渡割額の金額を探し出し、〇で囲った欄に入力してほしい。

ないならないでOK。

一番下の合計税額を紙にメモ。


おそらく今は紙に
仮払消費税 496323
仮受消費税 654030
消費税合計税額 157500

とあるはずだ。

 

消費税は貰った消費税から払った消費税を引けば、ざっくりとした納付すべき税額がでる。

仮受消費税 654030 ― 仮払消費税 496323 =157707

今回は貰った消費税が高く納税が発生し、中間もないオーソドックスなパターンだ。
申告書で導き出した税額と若干差が出ているので、差額は後で調整する。

社畜達は難しい事は考えなくてよい。
まずはこなすことだ。

 


振伝を開き決算仕訳を選択し、借方に仮受消費税、貸方に仮払消費税を入力する。

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税区分は二つとも対象外に直すこと。

 

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未払消費税の金額は申告書の金額を入力。

 

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今の段階では貸方が207足りない

 

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雑収入で計上。税区分を対象外にするのを忘れないように。

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借方に差額が入れば雑損失でOK。

これで消費税の決算仕訳は完了。

 

仮払消費税と仮受消費税の残高は0になっているのを確認すればOK。

 

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今回はもっともシンプルなパターンの消費税決算仕訳の解説だった。

中間納付があった場合、還付の場合、簡易課税の場合など社畜泣かせの消費税だが、時間があれば社畜達のために複雑なパターンも紹介したい。